山女の船旅☆小笠原 2013.2.8〜2.13

Vol.1前日までの様子はコチラ。。。

2月10日

☆ビーチクリーン☆


父島に上陸して2日目。午前の予定は海岸清掃だ。
まずは、お昼ご飯の調達、スーパーでお弁当を買ってから、集合場所のお祭り広場へ!
ガイドと思われる方が、集合時間までまだ時間があるから海岸とか行って来ていいよと行って下さったので、荷物を置いて、お散歩タイム♪

公園内のデイゴの花やモモタマナの実を見上げてみたり。デイゴの花、初めて見たかも!こんな花なのねん。

お天気は少しずつ良くなるんだろうと期待しつつ・・・どんより曇り空。
青空の下で見る景色より少し寂しげだから、アートフィルターで少し色眼鏡かけてパチリ(*^ー^*)
力強く土の上を這う根っこ。優しく色づくモモタマナの木。

海岸近くの低木の雰囲気がなんとも気持ちよく、ゆるやかに優しく時間が流れていく感じ。。
ほわ〜ぁんとした気持ちになっていたところに・・・ 「わっ、カメ(≧∇≦)」驚いたw

玉すだれのようなこの子はイソフジ
うじゃうじゃ毛虫がいるようなこの子はモンパノキ  ・・かな?

イソフジの花やオオハマボウの花を見上げたりしてるうちに集合時間。
お祭り広場でガイドのトクさん、ヒロさんとご挨拶。

ガイドのトクさんがみんなの緊張をほぐし、親しみを増すためにと・・輪になって隣の人と手を繋ぐ
手の温かさを確認して、互いの手の温かさを確認しつつ、温度が高ければ左に、低ければ右にと次々に確認していって手の温度の高い順に並んでみたり。
いつもは手が冷たい私なんだけど、この日は10人の中で2番目に高かった(*^ー^*)

そんなお遊びをした後、環境問題についてトクさんが説明を始めた
浜辺に打ち上げられるゴミの大半はプラスチック。
プラスチックに対するイメージなどひとりずつ話して貰いながら、説明を進めていく

私達の生活の中からもはや切り離せないプラスチック
トクさん曰く、プラスチックが使えなければ、携帯電話は車のような大きさになるだろう・・
プラスチックの無い生活など今の私達の生活では考えられないのだ

レポを書いている今、私の目に入るもの、PC、キーボード、マウス、プリンター、電話機、あいぽん
デジカメ、生ハムのパック、チーズたらのパック、椅子・・・etc プラスチックだらけ。

このプラスチック、とっても丈夫で長持ち・・言い換えれば分解しない。

富士山清掃の時にも思ったことだけれど、便利だけれどゴミとなると厄介なもの。
人間と一緒。善にもなれば悪にもなる。
リサイクル、リユース、適切な廃棄をしなければ、動植物へ悪影響を及ぼすもの。

小笠原に住む鳥、海洋生物にも害が出る。

海ではプランクトンが食べ、魚が食べ、鳥が食べ、カメが食べ、クジラが食べ・・・
時に消化されず胃の中がプラスチックでいっぱいになり命を落とすことも。

小笠原の綺麗な浜辺にも小さな小さなプラスチック片が辿り着く・・・
プラスチックゴミを拾って集める容器もプラスチックという矛盾を抱えつつ、拾う。
大村海岸は入り江なので大きなゴミは流れてこない。
場所を変えて少し外海に近い海岸へ行ってみると生活ゴミのような大きなプラスチック片、漁業に使うものと思われる網やロープなどのプラスチック、ナイロンゴミがいっぱい落ちていた

改めて分別、リユース、リサイクルの大切さを学んだ。

(↑:中央、右の写真はトクさんのFBアップ写真を転用させていただきました。Special Thanks♪)

トクさんの話を聞く山女3人の背中・・・赤、黄、青 はぃ信号です(≧∇≦)
色からも個性の違いが分かるように、山という共通の趣味があれど、性格ばらばらw

エダサンゴのかけらが作る大村海岸の浜辺でちょっとしたお遊びもした
自分の名前を作ってみようo(*^▽^*)o~♪というもの。

三人三様。どれが誰かはともかくとして・・・“さゆり”がやっぱり個性的(≧∇≦)

小さなゴミは沢山あれど、小笠原の浜辺はとても綺麗。
グンバイヒルガオの花も可憐に咲いていたよ♪

大きなプラスチックゴミを拾った海岸はどの辺りだったかなぁ・・
車で移動してしばし休憩時間があったからひとり走って高台になっているところまで行って、皆がいる浜辺を振り返ってみたり。
皆が観ていない景色を楽しんだり・・・

おっとおっと集合時間だ。走れ走れo(*^▽^*)o~♪ ぜぃぜぃぜぃぜぃ。

2箇所でゴミを拾い、環境問題を学んだりしているうちにお腹が空いた
天気が良ければ外でランチ〜なんだけれど・・・雨もぱらついてきたりするものだから、一旦宿に戻ってのランチとなっちゃった♪
お陰で温かいスープにコーヒーもいただけたから、それも良し良し(*^ー^*)


☆森歩き☆

お天気がイマイチなもんだから、再集合して車を走らせつつも、トクさん
どのコースに行こうか迷っているとかw

トクさんは、小笠原では元々トレッキングガイドだったとか。
世界遺産に登録される前には100以上のコースがあったらしいのだけれど、世界遺産となる時に
関係者で議論に議論を重ね、ルール化、コースの選定をしたそうだ
だからトクさんも入れなくなった山域もあるそうだ

観光客が増えることで外来種の持ち込みがあったり、歩くことで自然破壊が起こって固有種が消え失せたりということも
考えられるのでやむを得ないとは思うけれど、少しもったいない。

でもね、入れるお山だけでももちろん十分楽しめそう!!!

で、今回は旭山 楽々トレッキングコースといった感じかな。
レインウェアをしっかり着込んでも、やっぱり信号トリオな私達(≧∇≦)

雪国に住む駒の姉さん、昨年は事情もあって山を歩く機会が少なかったものだから・・久しぶりの山歩き、楽しそうo(*^▽^*)o~♪
佐渡を歩いたときは「屋久島っぽくね♪」が合い言葉だったけれど・・この島はまた違うねぇ
「南国っぽくねっ♪」などと言いつつ歩く。

森を抜け、視界が広がると海の向こうに兄島が見える
低木を眺めたり、山肌を眺めたり、雨でも楽しく山歩き〜o(*^▽^*)o~♪

黒い実がなっているのはネズミモチ。固有種のムニンネズミモチだったかな?
山肌はなんとも不思議。濃い緑、明るい緑、もこもこっとした独特の山肌。
この山肌も戦前は畑だったとか・・・ 
いろんな歴史があるんだよね。←歴史を十分に理解できていないので「いろんな」で片づけちゃいましたが何か?(^◇^;)

30分もかからず旭山南峰に登頂o(*^▽^*)o~♪ 標高272mなり。
二見港を見下ろすと25.5時間かけて私達を父島に運んでくれたおがさわら丸が見える♪

雨にもめげず眺望を楽しんで、写真撮影をしたりしてから・・下山。
小さな小さな固有種ムニンタイトゴメを踏んでしまわぬように気をつけながら・・
(雨が降っていたのでマクロコンバーターに変えられず、ちょっとボケちゃってるけどもw
 ぁ、ぃゃ、コンバーターに限らず、ボケボケは私の味ですからっ(≧∇≦)

雨と云うこともあって登りは休みをあまりとらずすたすた歩いていたけれど、下りはゆっくり説明を聞きながら歩く
ところが・・・覚えてない。
緑が綺麗で、オガサワラビロオーの広がりがクジャクのようで綺麗だなぁと思ったりしたことはよく覚えてるんだけど。

緑だけじゃない樹肌の茶色、しなやかで個性的な幹、枝の曲線も美しかった
確か、ツバキ・・・なんとかのオバサンって木の名前だったよねぇ 
オバサン? ぴくっ?なんてことは覚えてるけどなんだっけなぁ・・・(≧∇≦)

この森のタコノキは高く高く伸びていて、気根も力強かったなぁ。
このシダはなんて名前だったか・・・裏に金色に見えるイノシシの毛のようなのがついていて、そんな名前だったんだけど。
金色に見えるかと云えば、天気が悪いせいもあって茶色にしか見えず・・・きっと陽光浴びればキンキラキンに輝くのよね♪

コースから少し入ったところにあったこのツルはなんだったかしら?
説明してくれている時に丸八の木を眺めていたら・・・ツルの名前も覚えてい泣けりゃ、丸八も上手く撮れず(≧∇≦)
二兎を追う者は一兎をも得ずです、はぃ。

そうこうして森歩き終了。
短い時間だったけれど、やっぱり山歩き好きだなぁと思った時間だった(*^ー^*)
父島、母島、トレッキングコースも充実してるからねぇ。またゆっくり歩いてみたいなぁ・・・・・・

森歩きのオマケにまたウェザーステーションに立ち寄り、ホエールウォッチング。
立派な双眼鏡をお借りして、雨がぽつぽつ降る中、あずま屋の屋根の下に入り、海を眺める。

「ぁ、いた!」という声にどこどどこ?あの辺り?どこどこ? あ、いた〜!!!

と海面にどういう風にクジラが見えるかが分かってくると「ぁ、いたっ♪」と見つけられるようになり・・・
遠目なので写真撮影を諦め、肉眼、双眼鏡で楽しんだ
空も海も灰色でガスっても来たけれど、そんな中黒い物体が動くとわかりやすい。
ぁ、跳ねた!!「跳ねたよね!ブリーチングしたよねっ!」わぃわぃがやがや歓声を上げていると
タイムラグでバシャ〜ンとクジラの大きな身体が海面に当たる音が聞こえてきた

「騒いでいると聞き逃すのでね、音も楽しんでくださいねっ♪」ってww
ブリーチングも二度三度と楽しめて大興奮!前日にクジラはそう簡単に見られるものじゃないんだって感じていたから
余計に大感激でツアーを終えた。

ぁ、この日のツアーの締めくくりは、喫茶店だったっけ。
トクさんのおごりでホット島レモンを頂いた。ほんのり甘酸っぱくて美味しかったな。

トクさんは、ガイドをしているけれど観光とか環境問題とか語るのはあまり好きじゃないとか。ちょっと面白い。
もともとは農業機械のお仕事をされていたそうで、科学にも強く、化学、物理、生物・・いろんなものに興味があるそうで。
飛行力学なんかも好きらしく、ハエの羽の構造、トンボの羽の構造などしゃべり始めると少年のような顔してたっけ。

東北の復興支援にも数ヶ月赴いて、活動されていた行動力のあるお方。
東北の現状を見て、経験して・・・随分刺激を受けたそうだ

「誰もやらないのならば、自分がやる!」 そういう考え方に変わったそうだ。
またトレッキングガイドをお願いして、山を歩きながらゆっくり話を聞いてみたいなぁ・・・魅力的な方でした(*^ー^*)♪


☆ナイトツアー☆

夕飯の後は、オプショナルツアーに参加。
まずはオガサワラオオコウモリを探しに行く。農業センターで車を降り、暗い登り坂をゆっくり歩いていく
どこからかコウモリの鳴き声が聞こえる
上を見上げながら歩いているとバサッバサッとコウモリが飛んでいった
一瞬のことで影をかろうじて見た程度。
翼を広げれば70cm、80cmにもなるオオコウモリ 

まずその姿をはっきり確認したのは、背の高いタコノキに止まっていたもの。
遠くて黒い点にしか見えなかったのだけれど、その点が時折動く(≧∇≦)
飛び立つのをじーっと待ったものの、飛び立たないので進む。
頭上をバサッバサッと飛んでいくのを確認したりしながら、よくいる場所へ。

「いたぁ!!」夜行性のコウモリに明るい光を当てる訳にはいかないので、赤色ライトのみ照らす。
ガサガサっと物音。あ、コウモリが木から落ちた。
コウモリは地面からは飛び立てないんだって!木にぶらさがってブラブラ勢いをつけて飛んでいくものなんだって。
だから、落ちたコウモリは慌てて木の幹を猿のように登っていく姿が見られた
ガイドのヒロさんも珍しい光景に「すげぇすげぇ!」と連発♪
私達とってもツイていたみたいo(*^▽^*)o~♪

木登りするコウモリを見た後、その辺りに何頭もコウモリがいることが分かった
暗いのでどうしても私には焦点を合わせきれずボケボケな写真しか撮れなかったけど、肉眼で見たのもこんな感じ(≧∇≦)
ただ、動いていたから雰囲気が全然違うのよね!

何頭もコウモリを眺めていたら、別の団体さんがやってきたので場所を譲って、説明を聞く。
父島でのオガサワラオオコウモリの推定生息数は150頭くらいだそうだ。
その家の5、6頭を見たのってスゴイことよねヽ(*^o^*)ノ
オオコウモリの英名はFlying fox 顔やカラダの毛がきつね色のものが多いんだそうだ。
でもオガサワラオオコウモリは全身黒毛で金・銀の毛が少し混じっている程度だそうだ
タコノキの実をよく食べるらしい・・・

そんな話を聞いていたら、雲に覆われていた空に少しずつ星が見え始め、オリオン座付近がすかーっと晴れて
みんなで大喜びo(*^▽^*)o~♪

その後、小湊海岸に移動して・・・ウミガメ・・・ぁ、ぃゃ、これは偽物。おもちゃです。
夏にはこういう光景が見られるそうだけれど
陸で生まれたウミガメの子供達は微妙に明るく感じるのを頼りに海へ向かうのだって。
この辺りは街頭が無いので、間違わず海へ向かえるのだけれど・・・町中の大村海岸では街灯りに惑わされ、道路を這っていたり、下水道に落ちたりということもあるとか。

暗闇の砂浜を歩いていて、カニの住処 小さな穴ぼこをヒロさんが照らして、奥にいるんですよと説明してくれていたら、
ひょこひょこひょこっと出てきて、人間に気づいてサササササ〜ッと素早くどっかに行っちゃったw
可愛らしい4、5cmのカニさんだたなぁ。

その後、また樹林に入り、オカヤドカリを探しに・・・といったらヒロさんすかさず見つけた!
大きな樹木のウロを覗くとそこにムラサキオカヤドカリ
ちょこっと手助けしてウロから出てきて貰って写真撮影
借りてるお宿はアフリカマイマイという大型のマイマイのものだそうだ
この季節はあまり見られないとか説明をしつつ、すぐに見つけちゃうんだもの。仕込みじゃないの?と疑ってしまう私達であった(≧∇≦)

コウモリにカニにヤドカリにとタイミングよく運良く見られる私達だから・・・
この季節は少ない光るキノコ、グリーンぺぺちゃんも見られちゃうんじゃないの!?と長谷という繁殖地へ連れて行って貰ったけれど、さすがに見られず。
お楽しみはまた今度。季節を変えて・・・・
梅雨時?梅雨明け頃?には沢沿いにまるで天の川の星空のようにグリーンぺぺちゃんが光って見えるんだとか・・・うーん、見てみたいっo(*^▽^*)o~♪


バラエティーに富んだ有意義な濃い〜上陸2日目もこれにておしまい。
宿に戻り、ビールをかたむけ、興奮冷めやらず、おしゃべりに花が咲いた夜だったっけ・・・・

(さらに、つづく・・・Vol.3へ

  

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